タイヤトラブルを防ぐ7原則

1.空気圧チェック
空気圧の管理はタイヤ管理の基本です。空気圧が低すぎても、高すぎてもタイヤ本来の性能を発揮できませんし、偏摩耗やスタンディングウェーブ現象を招くなど損傷の原因になります。

 

国産車では、運転席側ドアの付近に表示されているので、適正な空気圧(メーカー指定空気圧)を保つようにしてください。また、高速走行時の空気圧が取扱説明書で指定されているケースもあるので、高速走行をする場合は注意してください。

 

2.残りミゾチェック
タイヤのミゾは1.6mm以下(乗用車の場合)だと車検にパスできませんし、なにより危険です。タイヤにはスリップサインがあるので、定期的にチェックするように心がけてください。

 

積雪または凍結路走行の場合では、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤの残りミゾが新品時の50%以上あることが必要です。

 

3.傷・偏摩耗チェック
程度にもよりますが、タイヤにキズがついていたり、かたよった摩耗があると危険です。高速走行などでタイヤに高い負荷がかかった際に、弱くなっている場所からパンクやバーストを起こす可能性があります。キズ・摩耗を発見したら、早めにタイヤを交換し整備工場などで点検してください。

 

損傷(キズ)から破壊に至るまでの経過は、そのタイヤの使用条件によりますが、一般的にタイヤ内部のカーカス(コード)層に及んでいるものは、そのキズの成長が早くなるので使用しないでください。

 

同様に劣化によりゴム割れしているタイヤも危険です。

 

4.ガタチェック
ホイールを留めているナットが緩んでガタついていたり、最悪の場合タイヤが外れてしまうというトラブルが、首都高速だけでも冬期に10件以上発生しています。
このトラブルは、スタッドレスタイヤの付け替えの多い冬の季節の変わり目に多く見られるのが特徴です。特にタイヤの付け替えをした後は、「ナットがしっかり締まっているか」「ナットとホイールの当たりがズレていないか」などタイヤのガタをチェックするほか、約1000km走行後に再度ナットを締めつけ、緩みがないことを確認してください。

 

5.応急タイヤチェック
パンクが発生し、いざ応急タイヤに交換しようとすると、空気圧が指定より低すぎて使えないことが少なくありません。

 

路上でパンクなどのタイヤトラブルに襲われたら、応急タイヤに付け替えるしかありません。応急タイヤは軽視されがちですが、普段からチェックしておくことが大切です。

 

6.走行中の注意点
走行中にパンクなどの異常が生じても、気がつかない方が多いようです。異常をきたしたタイヤが前輪であれば、ハンドルが取られるなどの症状があらわれるので比較的認識しやすいようですが、後輪の場合はなかなか気がつかず、他車から指摘されてはじめて気づくケースもあるようです。

 

パンクに気づいたら、安全を確認しながらすみやかに車を停止させるのがダメージを小さくするポイントです。ただし、トンネル内は危険なので、トンネル内で異常に気づいた場合はトンネルを出てから安全と思われる場所で停車させるようにしてください。

 

7.駐車時の注意点
縁石などにタイヤの側面をぶつけると、タイヤやホイールがキズつくことがあります。キズの程度によっては、走行中にバーストする危険があります。またホイール側面のリム部が曲がると、空気が漏れることがあります。

 

駐停車の際は、とかく縁石ぎりぎりに止めようとしがちですが、タイヤやホイールにダメージを与えないように注意してください。